メノア(以下メ):非道いお話でした……いろんな意味で(−−)
ろでます(以下ろ):そうだな(−−)
ろ:あらすじを読んだだけでは、とてつもなく非道い展開の話だと思っていたのだが
メ:非道い展開ということに間違いはありませんでしたが
メ:ちょっと想像していたのとは違ってましたね
メ:陵辱や鬼畜といったことに対しての非道いだけじゃなくて、
メ:愛憎に対しての非道いもありました
ろ:どちらかというと、後者の方が強かったな
メ:華音さんの気持ちが……
メ:可哀想です
ろ:相手が悪かった、としか言いようがないな(−−)
ろ:もっとも、まともな神経の持ち主であれば、
ろ:あのようなことはできないと思うが
メ:零さんの本当の気持ちは、あのエピローグで語られたことなんでしょうね
ろ:死を覚悟した状態での弁なんだ
ろ:嘘偽りではないだろうよ
ろ:ただ、どうしてそう思ったのかは疑問だけどな
ろ:華音も述べていたが、
ろ:時折見せる零の言動には、よくわからんところがあったし
メ:どういう結果であれ、
メ:生き存えさせてもらったことへの感謝だと思いますよ
メ:あとは……
メ:尾崎さんに対して、感謝以上の気持ちがあったのかもしれません
メ:華音さんが彼女のことを必要以上に憎んだのも、
メ:尾崎さんの関心が、零さんだけにいってたのもありますが、
メ:無意識のうちに、そういうのを感づいていたのかもしれませんね
メ:だから、少しでも零さんに近づこうとして、あのようなことを
ろ:その結果が、あれか
メ:えぇ
ろ:報われないな(−−)
メ:ですね
ろ:話については、こんなところだな
ろ:とにかく、思っていた以上に重い話であった、ということだ
ろ:次に、責めについてだが
ろ:これについては、徹底しているし、充実している
ろ:緊縛や肛虐なんていう、ごく一般的なアブノーマルなものじゃない
ろ:実験、いや、拷問といってもいいくらいの責めが用意されている
ろ:この点については、何の不満もない
メ:だからこそ、お話が余計に引き立つわけなんですけどね
ろ:そうだな
ろ:この徹底ぶりが良い味を出している、といっても過言じゃないだろう
メ:最後に、システム面ですけど
メ:特に気になったところは……
ろ:ないな
メ:そうですね
ろ:ビジュアルノベルなんで、選択肢は全くない
ろ:一本道のストーリーを純粋に楽しむ(?)ということになる
ろ:欲を言えば、手術シーンも欲しかったところだ
ろ:ここまでしてるんだから、今更、気に病むことはないと思うぞ
メ:ほとんどモザイクだらけになると思いますけど(^^;;
ろ:あとは、手術痕も欲しかったな
ろ:あのパッケージのイラストのような、な
ろ:そういう内容の話なんだから、あった方がより迫力があったと思う
メ:生々しすぎるかも……
ろ:そこが良いところなんだけどな
ろ:以上だ
メ:はい
ろ:「抜きゲー」としては、申し分ない出来だ
ろ:ここまで徹底しているのも珍しいんじゃないかと思うくらいにな
ろ:あらすじを読んで期待した人は、絶対に「買い」だと思う
ろ:ただし、それだけではないことも留意してもらいたい
メ:単なる凌辱モノというものではないということですので